遊び場大喜利
お題
「わしはもう長くない。死ぬ前に、お前に見せたいものがある」と父親に手を引かれて、その先で見せられたもの
モモスさんの作品
屋根裏部屋の中に大きな水槽があって、その中には小人の国があった。父は神と呼ばれており、事実神であった。父が小窓を開けることで太陽が現れ、閉めることで夜になった。
小人達は小さな果実を育て自給自足の生活をしているが、大地に栄養剤を刺し、排泄物を取り出してやらねばやがて死んでいく運命であった。
「お前に新しい神をやってもらいたい」
旅行に誘っても行こうとせず、家で過ごす事を好んだ父はこういうものを抱えていた。
「庭に放します」
小人達のうち何人かは死ぬだろう、だがこの閉じられた世界で神に生かされるよりも、残酷な自由で死んだ方がいい。
父は私をポカポカ殴ったが、その力は弱く、死が近づいている事を感じた。
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