遊び場大喜利
お題
世界で初めて開かれたオカマだけのオリンピック「オカマ五輪」
において披露された、全オカマの涙を誘った開会式でのスピーチ
低俗と量産さんの作品
私たちは生まれてくる時に何も選べませんでした。
もっと美しく生まれたかった。もっとお金持ちの家に生まれたかった。みたいな。きっと誰もが思うような、そんなこと。
みんなと同じような、そんなありふれたこと。
だけど、私たちは笑われ、蔑まれて生きてきました。
心と体が一致しないというだけで。普通ではないというだけで。
けれど、私たちは誰のことも笑いも蔑みもしませんでした。
理想と乖離する苦しさを知っているから。普通などないと知っているから。
座りなさい。
座れ!
お前ー!
聴いてんのか!
お前ー!
座りなさい。
座れ!
無いんだよ。笑われていいものなんてこの世には。
まともな人間なんて本当は誰一人いないし、まともじゃない人間だって一人もいない。
みんなどこかが欠落している。
みんな何かに苦しんでいる。
だけど、これは誰かに代わってもらえるものじゃないから、選べなかった体で生きていくしかないんだ。
最後まで。ずっと。一人で。
今いる場所が地獄でも、どこまで行っても地獄でも、生き方だけは自分で選ぶことが出来るんだ。
誰にだってその自由はあるはずなんだ。
このオカマ五輪で、私たちはそれを示したい。
大切なのは選べなかったものじゃなくて、他人から押し付けられた価値観でもなくて、何かを得るための、道のり。
それでは第一種目、200mガール。スタートです!!
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2点喜楽里
4点納得
2点
2点みくも
2点ようこそ哲夫ワールド
2点ごはんでした