女が鞄に付けてる大量の缶バッジの中にね、すでに僕の顔があって

怖いっていうかこの時はもう普通に嫌な気持ちでした。

不思議ですよね、会計前には確かに横にいたんです

大きな大きなプライドの塊となってしまいました

この時、僕は想像もしていませんでした この後 まさかあんな幸せになるなんて

こういうの登録してる女って首長いんだな〜、くらいにしかその時は思ってなかったんだけどさ

ピアスのない女なんて数カ月も会ってないから、俺は心躍った

メールよりも手紙のほうが早く届いた

サラダの取り分け方を見て分かったんです、野菜初心者だって

家に帰ると食べるもの無かったんですよ

バックで突いているのに常に感じる彼女の視線

ああ、楽しかったななんてね、
帰りのタクシーでまた連絡しようとしたわけですよ
そしたらおかしい、ずっとやりとりしてた彼女のアカウントがまっさらになってるじゃありませんか
「お客さん、どうしました」
声に出てたんでしょうね、運転手のおっちゃんが話しかけてきましてね
「どうしたもこうしたも、彼女のアカウントがないんですよ」
あたしも動転してましてね、要領を得ないことを言っちゃったなと思ったわけですよ
そうしたらおっちゃんが突然振り向いてきましてね、
「その彼女って、こんな顔じゃありませんでしたか」
あたしもハッ、としましてね、
そのおっちゃんの顔が、

Twitterの卵アイコンだったんですよ

その時分はまだスマホなんていう便利なものは無かったもんですから、iモードなんつーもんを使ってたわけでして

向こうの古いホテルの方がいいわ、気が集まってる

来ないなぁ…来ないなぁ……

「私、親が怖いの」と震える女を強引に抱こうとしたら地蔵堂にいたんです

どれもどれもお父さんに見える

まず最初に目に入ったのは、活動的なお爺ちゃんが履くような長靴でござんした

慌ててその人のページを開くとプロフィール写真が無人のカフェになっていたんです

エグいてぇ…エグいてぇ…とまくしたてる男の動画を見せてきたんです

「夜道を歩いていると、どこからともなく聞こえてくるんですよ。……ムチッ……ムチッ……ムチッ……ムチッ！！」

そして彼は濁った目をして言うのです。「ｵﾁﾝﾁﾝﾂｲﾃﾙﾔｯﾀｰ」と…。

ベローチェのストロー袋に水を垂らして伸ばす

女 の 顔 を タ ッ プ す る と そ こ に は

いないなー、全然いないなー、条件に合う良い男いないなー

彼女は斜め45度からしか顔を見せてはくれない

これは知り合いの女衒に聞いた話なんだけど・・・

左下にULIKEと刻まれた写真には…

見たいと言った恋愛映画をよそに、豪快に一掴みしたポップコーンを拳ごと頬張っている。

右、左、右、右......聞こえるんですよスワイプの音が...

パソコンの起動音が「なんで退会したんですか…？」という女の声に変わった

どの女もホ別ばかり、価格が安くても送料がバカ高いフリマとおんなじだ

あの人の面影ばかり追っている僕は、情けないようで逞しくもある

無いスタービーチを検索し続けている

『……気づいた時にはその女に吸われていたんだ…性器だけでなく………精気までも……』

わたしは出会った女の写真を撮ることを趣味にしていた。
その数は300人くらいになるだろうか。
ある日、写真を見ていて恐ろしいことに気がついた。
全員、メスのチンパンジーだったのだ